エレキギターを生音で練習しないほうがいい理由とは?

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ギター

普段からエレキギターをアンプに繋がずに生音で練習する人ってどれくらいいるのでしょうか?日本の住宅事情を考えるとやはり大きな音を出せないので、生音で練習してる人は多いと思います。しかし私の経験上、生音での練習は極力避けたほうがいいと考えています。

生音での練習を絶対的にしてはいけないとは言いませんが、それでもやはり生音でバリバリ練習するのは控えたほうがいいでしょう。少なくともアンプに繋いで練習したほうが効果的であることは確実です。

今回はそんなエレキギターを生音で練習しないほうがいい理由について考えていきたいと思います。

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エレキギターはアンプとセットで完成された楽器である

フェンダーアンプ

みなさんはライブでアンプに繋がず生音で演奏しているギタリストを見たことがありますか?逆に生音の状態でライブに出ようと思いますか?

普通はいないでしょう(笑)

つまりエレキギターはアンプとセットになってはじめて完全な楽器として成立するのです。

それにも関わらず生音の状態できっちり弾けるように練習することにどれくらいの意味があるでしょうか?もっとも必要となるのはアンプに繋いだ状態でどれくらい良い演奏ができるかどうかのはず。ならばはじめからその状態で練習するほうが効率的でしょう。

生音での練習では得られないものがある

「生音のほうがアンプに繋いだときより鳴りがシビアだから、この状態でしっかり弾けたほうがいいんじゃないの?」という意見もあると思います。確かにそれも一理ありますが、ただ単純に正確に弾くことだけならいいのですが、エレキギターの演奏ってそれだけじゃないですよね?

ピッキングの強弱ニュアンスで表現を変えたり、ボリュームつまみの音量変化で抑揚をつけたり、歪み量を変化させたり、トーンつまみで音色を変えたり・・・。優れた弾き手ならさりげなく当たり前のように使っているこれらのテクニックも生音状態では身に付きません。

また生音でばかり練習している人によくある悪い特徴として、ブリッジミュートが深過ぎたり浅すぎたり、弾くのをやめたときに手を弦から離してボリュームも絞ってないからハウリングさせてしまったり、なんてことが挙げられます。どれもアンプに繋いだ状態での演奏に慣れてないのが原因です。

生音状態で演奏する感覚とアンプに繋いだ状態で演奏する感覚は根本的に違います。アンプに繋いだ状態が前提となっている以上、こちらを伸ばしていったほうが効率が良いでしょう。

生音での練習はハードピッカーを生む

ピック

実はもっとも怖いのがアンプでの練習をないがしろにしていると、もれなく「ハードピッカー」(ピッキングが無意味に強い人)になってしまうことです。

理由は単純。生音は音量が小さいので自分の出している音をしっかり聞き取れるようにするため無意識に強く弾いて音量を稼ごうとするからです。この癖がついてしまったら、アンプに繋いで充分な音量がある状態でも無意味に強くピッキングしてしまいがちになります。ピッキングニュアンスもなにもありません。ただ演奏の幅を縮めるだけです。

ほかにもハードピッキングによるマイナス面はたくさんあります。

意図して強いピッキングをしているなら良いですが、コントロールのできない強いピッキングは欠点にしかなりません。もし生音でギターを弾くならピッキングに力が入りすぎないよう気をつけましょう。

まとめ

総括すると「とにかくアンプに繋いで練習しよう」ということです!大きな音量が出せないなら、アンプシミュレーターやヘッドホンアンプを使用して練習するようにしましょう。

生音状態での練習は運指の確認や準備運動など軽いものにとどめておき、曲の練習や表現力など音楽的に踏み込んだテクニックを身につけようとする場合にはアンプに繋いで練習したほうがいいです。

いつでもアンプで鳴らせる環境があるのが理想ですが、やはりそうもいかないので変な癖が付いてしまわないように最低限生音で弾くときは「これはエレキギターとしては不完全な状態で練習してるんだぞ」ということを念頭においておきましょう。

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