インストールしたものの制作ではほとんど使ってない音源をあえてレビュー

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PCとヘッドフォン

DTMerの皆さんはこれまでにどれくらい音源を購入したでしょうか?そして、現在頻繁に使っているものはどれくらいありますか?

私はこれまでにかなりの金額の音源を購入しましたが、ぶっちゃけその全てを使用している訳ではありません。今となっては「これ別にいらねーな」というものもあったりします。

今回はそういった大して使用していない音源をどういった理由で使っていないのかを“あえて”レビューしてみようと思います。

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あえてレビューする音源一覧

  • Absynth(NativeInstruments)
  • Biotek(tracktion)
  • Boom(AIR Music Technology)
  • Strike(AIR Music Technology)
  • Twist(SONiVOX)
  • SampleTank3(IK Multimedia)
  • Orchstral Suite(UVI)
  • DigitalSynsation(UVI)

詳しく紹介

Absynth

Absyth

まずはKOMPLETEに収録されているということで、所有しているかたも多いかと思うこのシンセ音源。私も例に漏れずKOMPLETEを購入して手に入れたパターンです。

ProToolsのInstrumenntal欄で先頭に表示されるわりに、ほとんど使ったことがないです。

理由は、このシンセの持ち味とハマリどころがイマイチわからないから。(私のセンスが悪いだけ)

決して悪い音では無いと思うんですが、私の好みにはなかなか刺さらないようです。KompleteKontrolで音源を横断して適当に音色を探していても、Massiveなど別のシンセ音色を気に入ることはあってもこいつで手が止まったことがありません。

あとは音色のエディットが結構難しく感じます。少なくとも、私は思ったようにこのシンセの音色をいじれません。それも遠ざけている一因ですね。

EDMなどを得意としている方はバリバリ使ってそうですが、生音志向の私にはやはり出番が無いです。

Biotek

Biotek

いつだったか、ProToolsのアップグレードプラン期間中のユーザーに無償配布された音源。な

ので、ProToolsユーザーは既に持っている方が多いのではしょうか?

UIが非常にユニークでプリセットもモジュレーションを巧みに利用した独特な動きのあるものが多いです。音質はとてもソリッドな感じでアナログ感といった温かみはあまり感じません。個人的にはかなり好きな音です。

しかし、いざ制作で使っていると突然エフェクトが消えたり、触ってないのに極端に音が小さくなったりといろいろ不具合が出てくるのです。恐らく、DAWを酷使した際の処理落ちが原因かと思います。DAWの操作に気を配ればそんなことも起こらないのかもしれませんが、そんなことを気にしながら作業するのはイヤなので、やむなく使わないようにしています。

本当は活用したいんですけどね。

アップデート等で改善されるのを期待します。

Boom

Boom

ProToolsに標準装備されている(現在も標準装備されているのかな?)AIR製のリズムマシーン。

UI左側のランプのグリッドから、直感的かつ簡単にリズムを作成することができます。また、AIRらしく使えるプリセットもたくさん入っているので、初心者でもすぐにかっこいいリズムを使って音楽制作を始めることができます。

この記事を書くため、久々にこの音源を立ち上げてみたのですが、正直かなりイケてる音源だと思います。ベロシティは3段階ですがそれが直感性に繋がっていますし、SWINGのノブを少しいじるだけで一気にノリも出てきます。これほど操作性に優れた音源もなかなか無いと思います。

しかし、最大の欠点が”各パーツのパラ出し”ができないこと。音源内のエフェクトで追い込めればまだ良いのですが、あいにくEQもコンプの搭載されていません。

要するに、ミックスのときに困るのです。

一応、各パーツ分のトラックを作成して、それぞれに同じBoomを立ち上げればパラにすることもできるのですが、トラックメイク段階での軽快な操作性をもってして、ミックスに移る際のこの手間が何とも耐え難い。

パラ出しできるようになるだけで私の中では第一線級の逸材なんですが…。

初心者のうちはとても頼りになるドラムマシーンですが、上達して欲が出てくると選択肢から外れてしまう、そんなヤツです。

Strike

air_strike

引き続き、こちらもAIR製のドラム音源です。Boomはエレクトロなドラムですが、Strikeは完全な生ドラム音源となっています。

この音源も内蔵されているリズムパターンがなかなか優秀で、それだけでドラムトラックを作ることも可能です。音質もかなりデフォルメされてはいますが、生ドラム音源としてかなり使えるレベルのものだと思います。そして、Boomと違いしっかりパラ出しすることができます。

しかし、有名どころと比較すると少し物足りない音だったりします。具体的には、AddictiveDrumsやBFDとの比較なのですが、AddictiveDrumsほど突き抜けたロック感もなければ、BFDのような究極的にリアル志向な音でもない、良くも悪くも”普通”で”地味”な音なのです。

これらの音源よりアタック感が強調されている点では差別化できているのですが、AddictiveDrumsやBFDを既に持っていたら「まぁ、そっちを使っちゃうよね」という悲しい立ち位置の音源です。

Twist2

Twist2

SONiVOXのシンセ音源です。私の場合、購入したMIDIキーボードに同梱されていて、それで入手しました。

なかなか刺激的なサウンドを出すことができるシンセで、好きな人はかなりハマリそうな音源だと思います。「Pattern Generator」を駆使してシーケンス的なフレーズを鳴らすとかなりカッコイイです。

しかし、致命的な不具合があります。それは再生していると”音が鳴りっぱなしになる”というバグです。こうなってしまったらDAWのセッションファイルを開きなおさないと直りません。良い感じで作曲に没頭しているときに、このバグが出るとかなり萎えます。

作曲や編曲は勢いがかなり重要になるので、こういった障害となりうるような音源はやはり避けてしまいます。もちろん私のPCだけでの症状かも知れませんが、気になる人や購入を検討してる方は注意してください。

SampleTank3

Pf_sampletank

いわずと知れた高品質マルチ音源。「めっちゃ使えるのに何で?」と思う方が多いかと思います。

理由は非常にシンプルで、これもときたまバグるのです。

こういったマルチ音源を使う場合は、様々な楽器やシンセ音を混ぜて使うことが多いのですが、その中の1つがいつの間にか鳴らなくなっていたり、エフェクトの設定が初期状態に戻っていたりと、すぐには気付かないような地味な不具合が多いのです。

エスニックな音などで「SampleTankにしか収録されてない」といった場合でのみ仕方なく使うこともありますが、大概、Kontaktなど他のマルチ音源にも質は違えど同じような音は収録されているので、動作が安定するものを優先して使ってしまいます。

もちろん、最新の状態にするなどいろいろ検証してみたのですが、やはり改善が見られないので極力使用を避ける音源となってしまっています。

OrchstralSuite

Orchestral Suite

UVIから販売されているお手頃価格のオーケストラ音源。コストパフォーマンスがかなり高い音源です。

近頃は弦、金管、木管、パーカションなどに分割して個々のクオリティに重視した音源が多いですが、これは1つでその全てが揃います。もちろん、それぞれに特化したものに比べるとやはり荒い音ではあります。それでも、はじめてオーケストラ音源を導入しようと考えている人には充分オススメできるクオリティです。

特に金管と木管はとても良い響きをしていますし、「Glass Celesta」というやたら透明感のある謎のチェレスタや「Maditation Organ」というパイプオルガンの一種のようだけどよくわからないレアな楽器(というか作られた音色なのかな?)も収録されていたりします。あとオーケストラ音源で「クラシックギター」が収録されているのもなかなか珍しいのではないでしょうか?

しかし、オーケストラの要である弦がかなり荒いのが難点です。ここだけは別の弦音源を用意したほうが良いかも。

さて、本題のなぜ私が現在この音源を使っていないのか?それはこの音源も動作がとても不安定なのです。

この音源は「UVI Workstation」というサンプラーの中で動作します。この「UVI Workstation」が私のPCとの相性がよくないらしく、セッションを上書き保存しようとするとDAWごと落ちることあるのです。現在所有している音源の中でもDAWごと落とすのはこいつだけです。そのため、よほどのことがない限りはまず使用しません。

また、現在ではこの製品よりもずっとクオリティの高いオケ音源を揃えているので、そもそも出番が無いという理由もあります。

DigitalSynsation

DigitalSynsation DS77

DigitalSynsation DS90s

DigitalSynsation DSX

またしてもUVI製品です。上記のOrchestral Suiteを購入したタイミングがちょうどキャンペーン中だったようで、一緒に付いてきました。

この製品に関しては、氏家氏が動画で紹介しているので、それをご覧になったほうが魅力がより伝わるかと思います。

この方の動画を見ていると、ホントにその製品が欲しくなるし、すでに持っているものなら、その製品の魅力を再確認させてくれます。素晴らしいですね。

まぁ、それでも私は使用を控えているわけですが、理由は先述したとおりUVI Workstationの動作が不安定だからです。UVI Workstationで動作する音源でかなり気になるものって他にもたくさんあるんですが、このせいで選択肢から外さざるえないんですよね。本当に困ったものです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

基本的に私は音質の良し悪しや好き嫌いよりも、操作性や動作の安定感を重要視しているので、そこがイマイチな音源が集まったという印象ですね。(音質的な理由で使ってないのはAbsynthとStrikeだけですね)皆さんの環境では安定して動作するものも多いはずなので、この中でもし購入を検討してるものがあるならデモ版や体験版などを利用して不具合がないかをしっかり確認しておきましょう。

私はデモ版などを利用してないので、こういった失敗をしてしまうんですね(笑)

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