手持ちのいろいろなピアノ音色を比較レビューしてみた

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DTMをやっているといろいろなピアノ音色に出会うと思います。一言にピアノ音源といっても各メーカーから特色や傾向が違うものがたくさん出ていますし、マルチ音源に収録されているピアノ音色なんかもあわせると、皆さんのPCにもかなりの数のピアノが眠っているのではないでしょうか?

そこで今回は、私が所持している音源の中から「ピアノ」特に「アコースティックピアノ」の音色をかき集めて、それらの比較と簡単なレビューをしてみたいと思います。

一度も鳴らしたことのないピアノ音色も多いので意外な掘り出し物があるかも知れません。

もし気なっているピアノ音源などあったら、ぜひ参考にしてみてください。

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比較してみたピアノ音源一覧

  • Mini Grand (AIR Music Technology)
  • Structure (AIR Music Technology)※
  • Xpand!2 (AIR Music Technology)※
  • SampleTank (IK Multimedia)※
  • Mirosrav Philharmonik (IK Multimedia)※
  • Kontakt5 (Native Instruments)※
  • The Giant (Native Instruments)
  • Alicia’s Keys (Native Instruments)
  • DEFINITIVE PIANO COLLECTION (Native Instruments)
  • Uplight Piano (Native Instruments)
  • Berlin Concert Grand (Native Instruments)
  • NewYork Concert Grand (Native Instruments)
  • Vienna Concert Grand (Native Instruments)
  • Quantum Leap Symphonic Ochestra Gold (EastWest)
  • Ivory2 GrandPianos (Synthogy)
  • Omnisphere2 (Spectrasonics)
  • Evolve(Native Instruments)

のマルチ音源、サンプラーはピアノ音色の一部を抜粋して比較します。

“KOMPLETE ULTIMETE”というモンスターバンドルを持っているだけあって、ほとんどNI製品ですね(笑)

比較方法

基本的にその音色をロードしたデフォルトの音で比較していきます。また、上でも書きましたが、マルチ音源やサンプラーは一部の音色を抜粋しています。

演奏させるMIDIファイルに関しては、下記サイトに掲載されているフリーMIDIファイルの中から、ショパンの「エチュード 作品10-4」を使わせていただきます。

・ピアノMidiファイル集(http://piano.s20.xrea.com/midi/main.html

本当は自分で打ち込んだMIDIを用意したかったのですが、なにぶん私は一切ピアノは弾けないので、そんな人間が打ち込んだものでは参考にならないと思い、こちらを使用させていただくことにしました。

サンプル数がかなり多いので、気になったものを優先してチェックすることをおすすめします。

Mini Grand (AIR Music Technology)

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Protoolsユーザーならお馴染みのピアノ音源。

比較的軽く、なんだかんだでよく使うピアノ音源の1つ。デフォルト設定なので”Model”はRealになっています。クセが無くオールジャンルで使いやすい音だと思います。

Structure (AIR Music Technology)

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AIRのサンプラーです。収録されているピアノ音色を幾つか抜粋していきます。(サンプラーやマルチ音源の見出しは音源内での音色、プリセット名です)

・AIR Steinway Natural 

プリセット名からスタインウェイをサンプリングしたことがわかりますね。”ナチュラル”と付いているだけあって少しこじんまりした音です。

・AIR Steinway Concert Hall

上のプリセットにそのままリバーブ処理したような音色。この音色を使うなら、上のプリセットに別のリバーブをかけたほうが良い結果になるかも。

Xpand!2 (AIR Music Technology)

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AIRの誇る爆安マルチ音源。こちらも幾つかのピアノ音色を抜粋しています。

・Narural Grand Piano

ベロシティレイヤー数が少ないからか、多少ノリや発音が変わっている部分がありますね。べったり張り付いたような音色です。

・Resonant Ambience

レゾナンス(共振)が幻想的な音色。リアルよりな音に影としてこっそり混ぜると、いい仕事をしそうな音色です。

SampleTank (IK Multimedia)

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IK Multimediaの高品質マルチ音源。こちらのピアノは結構評判が良ので使ってる人も多いのではないでしょうか?ちなみに現在はSampleTank”3″なのですが”2″も所持しているので、そちらの音色とも比較していきます。

・Grand Piano1(SampleTank3)

無駄な脚色がなく抜けの良い音色です。SampleTankの中で結構ロードに時間がかかる音色なのですが、その理由も納得なくらいに良い音だと思います。

・Grand Piano2(SampleTank3)

上の「Grand Piano1」と比べると低音よりの音色。さらに多少左右に定位が広がっていますね。このあたりを踏まえて使い分けていきたいところ。

・HQ Free Piano mkⅡ(SampleTank2)

SampleTank3の音色と比べると奥行きの再現力がやはり劣っていますが、これはこれで良い音だと思います。トラック数の多い曲の場合、下手にリアルなピアノ音源を使うより、これくらいデフォルトされたピアノのほうが抜けてきたりしますからね。

Mirosrav Philharmonik (IK Multimedia)

IKのオーケストラ音源。ストリングスやブラスなんかで使っている方がほとんどだと思いますが、何気にピアノも収録されています。現在は”2″が出ているのですが、残念ながらそちらは所持していないので初代の音になります。

・Stnwy Piano

初代ミロスラフが登場した頃、SampleTankはまだ初代か2の時代のはずなので、それらと比較するとオーケストラに混ぜやすいよう空間をしっかり表現した音になっていますね。しかし、現状でこの音をわざわざ選ぶほどの理由はなさそう。

Kontakt5 (Native Instruments)

“キングオブサンプラー”とも言うべき超定番サンプラー。ファクトリーライブラリの中に収録されているピアノを抜粋しています。

・Grand Piano

Kontaktのファクトリーライブラリの中でも、こちらは「Band」カテゴリーの中にあるピアノになっています。高音域と低音域の定位する場所が他と比べると独特で、バンドというだけあって低域~中域が既にベースやギターで埋まっていることを想定しているのかもしれません。

・Concert Grand

こちらは「Orchestral」カテゴリーにあるピアノ音色です。ピアノ本体の音と空間の響きのバランスがとても良い音です。

The Giant (Native Instruments)

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世界最大のアップライトピアノをサンプリングした音源。非常にハリのある音が特徴で、低音域で顕著にその特徴が感じられます。今回はオフ設定にしていますが”Tone”の”XXL”をオンにすると反響音?が増してより深みのある音になります。

シネマティックという特殊なモードもあり、より幻想的な音色を演奏することも可能です。NoiseFXを選択すると独特なパーカッションとしても使用できます。ピアノとして打ち込んだMIDIも簡単に独創的なパーカッションに変化させることが可能です。

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・シネマティックモード

NoiseFX

Alicia’s Keys (Native Instruments)

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Alicia Keysが使用する”Yamaha C3 Neo”をサンプリングしたピアノ音源。とてもアダルティな音が特徴のピアノ音源です。色っぽい曲に使いたくなるピアノですね。今回、演奏させている曲にはミスマッチが気がしますが、スロージャズなんかだと右に出る音源は無いのではないでしょうか?

DEFINITIVE PIANO COLLECTION (Native Instruments)

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“KOMPLETE10″から収録されるようになったNIの新しいピアノ音源3種。9までに収録されていた下記の4種のピアノ音源と比べると音質、いじれる設定の幅など大きく進化しています。

・The Maverick

温かみのある音が特徴的。しっとりと聴かせたい曲に合わせたいピアノですね。”Tone”のつまみをHardよりにすると独特なアタック感が出てきます。

・The Grandeur

「The Maverick」とは対照的で非常に煌びやかな音をしています。DEFINITIVE3種の中では一番使用頻度が高いです。

・The Gentleman

こちらは”グランドピアノ”ではなく”アップライトピアノ”になります。名前どおり紳士的で非常に落ち着いた音が特徴的です。

Upright Piano (Native Instruments)

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“KOMPLETE9″までに収録されていたピアノ音源の1つで、名前のとおりアップライトピアノ音源です。10以降には収録されておらず、個別でも販売されていないようです。

Berlin Concert Grand (Native Instruments)

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こちらも”KOMPLETE9″までに収録されていたピアノ音源の1つ。名前のとおりベルリンのグランドピアノなのでしょう。曲もあいまってピアノコンクールな響きに感じられますね。

NewYork Concert Grand (Native Instruments)

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こちらも”KOMPLETE9″までに収録されていたピアノ音源の1つ。ベルリンより高音よりの音でバンドサウンドで使うなら、こちらのほうが抜けてくるのではないかと思います。DEFINITIVEが出るまではよく使っていました。

Vienna Concert Grand (Native Instruments)

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こちらも”KOMPLETE9″までに収録されていたピアノ音源の1つ。ベルリン、ニューヨークとはかなり方向性の違う音で、非常に古風な乾いた音がします。

Quantum Leap Symphonic Ochestra Gold(EastWest)

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EastWestの古参オーケストラ音源。一通りのオーケストラ楽器が収録されており、その中にグランドピアノも収録されています。オーケストラ音源のピアノということもありホールの響きが素晴らしい。こちらのピアノは普段全く使っていなかったのですが、これから使おうかなと思わされたピアノの1つです。

Ivory2 GrandPianos (Synthogy)

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ピアノ音源の超定番。3種のグランドピアノが収録されています。結構古い音源なのですが、そのピアノ音源として完成度の高い音質はいまだに高い人気があります。正直リアルな音かと言われると少し違う気がするのですが、とにかく響きが美しいイチオシのピアノ音源です。

・Bösendorfer 290 Imperial Grand

個人的にIvory2 GrandPianos3種の中で一番のお気に入りで、現在所持しているピアノ音源の中で一番好きなピアノです。乾いた音が特徴的で「弦の共振」まで再現しているIvoryピアノの良さが特に出ていると思います。

・Steinway D Concert Grand

上記のベーゼンドルファーとは対照的でウェットな音が特徴的です。他のレビューなどを見ると、この3種の中ではこちらが一番評判が良いみたいですね。今回の演奏させている曲においては、この音色が一番映えていると思いました。

・Yamaha C7 Grand 

日本が誇るヤマハのグランドピアノC7をサンプリングしています。美しい高音が特徴的でポップスやロックでピアノを入れる際は一番候補で試してみる音源です。

Omnisphere2 (Spectrasonics)

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ここからは少し変り種なピアノ音色。

まずはSpectrasonicsが誇るモンスターシンセ。ピアノ音源ではないですが、シンセという特徴を活かした非現実的でトリッキーなピアノ音色プリセットが収録されています。

・Ambient Space Piano

深い空間が幻想的な雰囲気を醸し出している音色。アイデア次第でいろいろと使える音色だと思います。

・Backwards Studio Piano

ピアノを逆再生したような非常にトリッキーな音色。個人的に今回比較してきた中で一番の掘り出しものになった音色です。この曲のような速いパッセージでも破綻しないあたりにスペソニの優秀さが伺えます。

・Cebar Plucked Piano

ピアノというよりチェンバロみたいなアタックをした音色。こちらも積極的に使っていきたい音色です。

Evolve(Native Instruments)

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ここに来て、またしてもNI製品です。

シネマティック音源として非常に有名ですが、これに収録されているピアノ音色も非常に幻想的で美しいので、もしお持ちなら皆さんもぜひ使ってみてください。

・Frozen Piano

プリセット名通り、氷の世界的な音色です。1音だけで世界観が作られてしまうくらい、音色そのものに力のあるプリセットです。

・Piano Dreamer

低音から高音にかけてエフェクトのかかり具合が違う音色。低音域はワウのようなウネりが強く、高音域にいくにつれてそのかかりが弱くなり美しく空間に響く音になっています。

まとめ

いかかでしたでしょうか?

これだけの音色数があるにも関わらず、それぞれ特徴が違っているのですから面白いものです。

私はやはり、Ivory2のピアノたちが頭1つ抜けて美しいなと改めて感じました。

そして、意外な掘り出し物だったのがQLSOとOmnisphereの2つです。もとからオーケストラ音源としてQLSOの空間の響きは好きで使っていたのですが、まさかピアノもこれほど使える音だったとは知りませんでした。Omnisphereは「ピアノが欲しいな」と思ったときに、まず立ち上げることはないで気付きませんでしたが、やはり使えそうな音がたくさんありました。

サンプルを作ったりするのが非常に大変だった今回の記事ですが、こういった発見があっただけでも大きな収穫なので良かったです(笑)

皆さんはどのピアノ音色が気に入りましたでしょうか?

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